皆さん、こんにちは!
朝晩冷えるようになり、すっかり秋めいてきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
私はと言いますと、友人が出展した作品を観に行ったり、友人主催のイベントに参加して、刺激やパワーを頂いてきました。
そして今、その刺激やパワーを素に、ロンドンに向けた作品制作に取り組んでいるところで、ボチボチ仕上がって来ています。
今回は、その中から扇子の作品をご紹介します。
ロンドンへ持ち込むアイテムの一つに扇子を選びました。
扇子は日本ならではのアイテムなので、ロンドンの方にも喜んで頂けるであろうと、作品に使うことにしました。
墨は普通の黒い墨でも良かったんですが、面白い墨を手に入れたので、使ってみることにしました。
こんな墨は今まで見たことがなかったです(驚)!
もちろん、硯で擦っている間もこんな色ですし、写真では分かり難いですが、書いたものもキラキラしています☆
川面に佇む白鷺(さぎ)をイメージしました
さて、書道には『余白の美』という概念があります。
これは日本人特有の感性なのかも知れませんが、書道に限らず、華道やその他の芸事にも通ずるものがあると私は感じています。
余白の美しさや大切さは、現代を生きる日本人が忘れかけている、否、もう忘れてしまっているように思います。
余白と一口に言っても、作品だけでなく、精神的なことや空間的なことにも当てはめることができるのではないでしょうか。
お金や物など、物質的には豊かですが、時間や心のゆとりを犠牲にしてしまっているのが、現代の日本人の姿だと私の目には映ります。
日本人が昔から持っている、こうした美的価値観はこれからも大切にしたいですし、普段の生活にも積極的に活かしたいものです。
人生も『行雲流水』と行きたいですね
私の作品を通して、この日本の美的感覚や奥ゆかしさを海外の方に伝えていきたいですし、これを見た海外の方達がどんな反応を示してくれるのか、とても楽しみですね。