突然ですが、皆さんは
筆ペンの持ち方
ってご存知ですか?
と言うのも、先日出店したイベントで、ふらっと私のブースにお寄り頂いたご年配の方から、こんな質問を頂いたんです。それもズバリ
『筆ペンの持ち方が分からない』
筆ペンは季節のお便りを書いたり、又、慶弔の時に活躍してくれます。
墨や硯の面倒な準備や後片付けもなく、手軽に筆文字を書くことができる優れモノです!
最近では、朱墨や薄墨のもの、カラフルなメタリック色のものも出回っています。
そんな便利な筆ペンですが、なかなか出番がやって来ないのも事実。
出番が少ないが為に、筆ペンで字を書くのが苦手、という方が多いのではないでしょうか。
と言うことで、少しでも皆さんの苦手意識を改善できるように、今回は筆ペンでサラッと字を書くコツついて述べていきます。
まず筆ペンの特徴を改めて確認しておきましょう。
筆ペンは、“筆のようなペン”と捉えがちですが、“ペンのような筆”なんです。
筆ペンはあくまで筆です!
筆ペンは小筆と同じと捉えると良いでしょうね。
小筆で字を書く時、筆に含ませた墨がすぐに切れてしまうので、頻繁に墨継ぎをしなければなりませんが、その手間を省く為にできたのが筆ペンと言えます。
では、この筆ペンの特徴を踏まえて、本題の持ち方についてご説明します。
手に持つ時は、鉛筆やボールペンと同じく、上の写真の通り、親指・人差し指・中指の3本で持ちます。
そして、最も重要なのが、
筆ペンを立てることです!
ボールペンは多少寝かせても同じ太さで字を書くことができますが、筆ペンはそうはいきません。
前述の通り、筆ペンはあくまで筆です。
なので、筆と同じように立てて持ち、筆先三分の一を使って書く、というのが基本です。
この基本を無視して、筆ペンを寝かせてしまうと、筆先を上手く使いこなすことができません。
太い字ばかりになって、全体的に字が大きくなってしまいます。
皆さんにもこんな経験に心当たりがあることでしょう。
おそらく、筆ペンが苦手という方は、ここを直すとそれだけでも随分改善が期待できますね。
そして手の位置は、ボールペンと同じように紙の上に置きます。
大筆で字を書く時と違い、肘を上げない方が、安定して字を書くことができます。
筆ペンの出番が来た時に、この記事が少しでも皆さんのお役に立てることを願っております。